影について 4
シャドウは、その他にも、しばしば動物の姿をとってあらわれることがあります。
大賢人ネマールは、ペットとしてオスキルのカラスをいつも連れて歩いていますが、賢人といえども人闊である以上影の面を持っています。
このカラスは賢人が見事に飼いならした彼自身のシャドウといえるでしょう。
ナスキルは北方にある魔女や地霊の住む島です。
後にゲドはオスキルで、奇妙な黒い空飛ぶ生きものに襲われてハヤブサに姿を変え、命からがら逃げ出すことになります。
大賢人ネマールにとって、このような悪の存在は、生涯切っても切れない絆で結ばれた彼自身の分身なのです。
無意識の中に潜むこのような存在を忘れないためにも、賢人はこの鳥を飼いならす必要があったのかもしれません。