ペットの尿道炎
歯肉炎や歯槽膿漏などの口腔内感染のある猫で、外陰部をよくなめる癖がある猫や、交尾のあとに細菌侵襲を受けて尿道炎を起こす場合と、膀胱炎、尿道閉塞症候群、尿道結石の影響で尿道炎を起こす場合があります。
排尿時に痛みがあるために排尿をいやがったり、排尿の最中に痛みに堪えかねて飛び上がったりします。
尿にほんのり血の色が混じることがあります。
これらは、炎症のために尿道の粘膜が腫れているために起こる症状ですが、尿道の粘膜の炎症がさらに進むと繊維化が起こって、尿道狭窄となり、尿閉に陥ることがあります。
外陰をなめる癖のある猫は、日常からロ腔内の衛生にはよく気をつけて、歯石がついたり、歯肉炎にかかった時には、速やかに口の手当をして、口の中の細菌が尿道に感染するのを予防するよう心がけることが肝心です。
不幸にして尿道炎にかかってしまった場合には、外陰を清潔にするために水を浸したタオルで局部を拭いたり、温水で洗ってやります。
尿路疾患の第一段階の病気といえばいえるほどの軽い病気ですから、適確な処置を速やかに行なえば、ごく短時日のうちに治すことができますが、症状が軽いからといって放置しておくと、思わぬ重症に発展してゆきかねません。
初期の手当を、ピタッと決めるべきです。
ただし、猫の尿道は非常に細い管組織で複雑ですから、素人療法は避けるべきでしょう。