ペットの尿道閉塞症候群(FUS)
腹部が膨れているのが外から見てもわかるくらいに膀胱に尿が溜まっているのに、猫が便器に入って、怒責を何度も繰り返しても、尿は一滴も出てきません。
元来、猫のペニスは、包皮の中に潜んでいて、決して外から見ることができるものではありませんが、この病気にかかると、猫は便器の中でイキミながらペニスの全貌を露出したまま、便器から出て来ますから、ペニスは露出したままです。
粘液で湿っていたピンク色のペニスは、次第にひからびて、透明度がうすれ、淡黄灰色に変色します。
ペニスの出しっ放しが2、3日続く頃、元気がじょじょになくなって、食欲は廃絶、便器でいきむ気力も失せてしまい、ジッと背を丸め、動かなくなります。
こうなると病気はまさに絶望的です。
尿道の発育不全が原因ですから、子猫の発育には特に注意しましょう。
ホルモンの分泌異常もこの病気の原因の一つですから、去勢手術は猫が性成熟に到達する年齢の、生後6カ月以後にした方がよいでしょう。
露出したペニスを、水で湿らせた指先で軽くもんでやります。
病状が軽ければこの手当を何回か繰り返しているうちに、尿が順調に出てくることがあります。
元来が重い病気ですから、これ以外の処置は専門家に任せましょう。